2020年 05月 05日
最終章 その2 どこが見たい?
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さて、具体的にどの距離を見たいのか。候補として “5m” “3m” “1m” “50cm” “33cm” が挙げられます。「遠くの景色」「家の中全般」「身の回り」「パソコン」「手元」といったところでしょうか。
となると最高5つの眼鏡が必要になります。が、もちろん現実的ではありません。
そんなに遠くは見ないという人もいるかもしれなし“1m”は中途半端と思われる方もいるかもしれません。“5m” 兼 “3m”、“1m” 兼 “50cm” 兼 “33cm” というように、組み合わせるのもありです。
裸眼の「スタート地点」がこの範囲内にあれば、必要なメガネが一つ減ります。
常識的には “5m” のメガネが第一選択になるだろうと思われます。が、果たして、そこまで “遠く” が見える必要はあるのでしょうか?
“5m” のメガネは「室外」では問題ありません。しかし「室内での日常生活」においては常に毛様体に「ストレス」がかかった状態になります。それを「標準」にして良いのでしょうか?
個人的には「遠方は “3m” で十分」と考えています。つまり “常識的なもの” より「心持ち弱いメガネ」で良いのでは、と。目安は視力 “0.7” ぐらいです。
“1mのメガネ” は「身の回り」から「手元」まで、汎用性があるかと思われます。集中的に近見作業したいなら“50cm” “33cm”のメガネも必要かもしれません。
個々のライフスタイルに応じて、柔軟に選択して良いと思います。 “5m” 絶対ではありません。
最後に変わった事を述べます。遠くを見るにあたり「遠視」の方はメガネが必須だけど「近視」はそうとも限らない。誤植ではありません。繰り返し述べます。
「遠視はメガネ必須」
「近視はメガネ必須とは言えない」
遠視に関して「近く」のメガネは理解できると思います
が、遠くを見る際も「毛様体」は頑張っています。”スタート” 地点 が20mであれば ”5m” でも「毛様体」は頑張る必要があります。つまり外にいても家の中にいても「ストレス」が掛かった状態になります。
できれば家の中にいるときは「軽い老眼鏡(パワード眼鏡)」をかけていた方が良いと思います。なお、わざわざ眼鏡店で作る必要はありません。いわゆる「市販」の老眼鏡で十分です。+1.00ぐらいのものが1つぐらいあると、何かと助かると思います。
次に近視です。「近視」の方が遠くを見るためにはどうすれば良いか。
単純です。見たいにモノに「近付く」だけでも十分です。当たり前かもしれませんが、一番簡単な方法です。必要なのは「自身の脚」のみです。
ただし、近付けない状況もあるかと思います。「自身の脚」を使うのが面倒な時もあるかと思います。その時、役に立つのが「メガネ」です。メガネはいわば “マジックハンド” みたいなものです。
「目が悪い」などと言われ続けて、何年、何十年も経っているかと思います。「メガネは一生手放せない」と思っているかもしれません。
しかし “近視” を「目が良い悪い」の問題ではなく「距離の違い」と考えていただければ、「メガネは一生手放せない」訳でもない事に気付いていただけるかと思います。
”スタート” が 1mぐらいの近視。料理等、身の回りの事はメガネなしで十分こなせます。
”スタート” が 30cmぐらいの近視。「手元」をみるにあたっては、眼鏡なしで良いのです。
眼には「遠くを見る」以外にも、やるべき事がたくさんあるのです。
by o-ieye
| 2020-05-05 13:04
| 近視のススメ