2020年 05月 05日
余談4 眼に良いとは
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巷には「眼に良い食べ物」「眼に良い本」「眼に良い体操」等、「眼に良いモノ」があふれています。しかし「どこに効果がある」「どういった作用」といった具体的なエビデンスには乏しいような印象があります。実際のところはどうなのでしょうか。

このうち、成人になると恒久的に変化しないものは「眼軸」です。「眼軸」により “遠視-近視” の度合いが決まります。つまり「眼に良いモノ」は “遠視-近視” には関与しない、と考えられます。
「眼に良いモノ」が効果を上げるには「血流」が必要です。薬剤や食物は「血流」により眼球に運ばれるからです。眼球各組織の「血流」事情はいかがなものでしょうか?
「角膜」「水晶体」においては「血流」は乏しく、「眼に良いモノ」の効果は期待できません。
「視神経」にはそれなりに「血流」があります。「視神経」は「緑内障」発症の主座であり「血流」を介した治療も検討されています。が、残念ながら目立った成果は上がっていません。
「網膜」には多量の「血流」があります。「眼に良いモノ」が「網膜」に直接作用している可能性も高いと思います。が、現状では可能性止まりです。
「網膜」の材料は「ビタミンA」です。この「ビタミンA」はブルーベリーに高濃度に含まれています。ゆえに「ブルーベリー」が眼に良いのでは、と言われているのです。ただし、ブルーベリーの成分が直接「網膜」に届いているのか、確実に「網膜」が取り込んでいるのか、不明です。
「網膜」のその周りには「脈絡膜」という「血流の塊」のような組織があります。この組織は「黄斑変性」の原因になります。「眼に良いモノ」はこの組織に作用し、諸々の疾患の予防になっている可能性があります。

「毛様体」は「血流」が豊富な組織です。「眼に良いモノ」が作用している可能性が高いと思われます。
「毛様体」は「筋肉組織」です。筋肉ゆえに当然「筋肉痛」を発症、眼球内で唯一「疲労」を感じる部分です。まさに「肩凝り」のような症状になります。
対して「眼に良いモノ」の多くが「ビタミン」です。その理由はわかりませんが、経験的に言えば「疲労時」のビタミンは非常に効果的です。
「眼に良いモノ」の多くが、おそらく「毛様体」の「疲労回復」に寄与しているのでは、と思われます。結果「近見障害」の改善に寄与しているかもしれません。あくまでも可能性のみです。エビデンスはありません。
なお「ビタミン」が有効なのは “内服のみ” と考えています。点眼剤に含まれている「ビタミン」では不十分だと思われます。かつ「毛様体」に効率的良く作用するとは思えません。

同距離にある “赤” と “緑” を見たとします。”赤” の方が “緑” よりも波長が長くなります。すると ”緑” が網膜上に焦点が合っている時、”赤” の焦点は網膜の奥になります。結果 「毛様体」が “緑” を負担なく見ている時、 ”赤” に関しては “緊張” して見なければなりません。
「眼に良い」というのは「毛様体に良い」という事かもしれません。
改めて「眼の解剖」を見直してみます。

「眼に良いモノ」が効果を上げるには「血流」が必要です。薬剤や食物は「血流」により眼球に運ばれるからです。眼球各組織の「血流」事情はいかがなものでしょうか?
「角膜」「水晶体」においては「血流」は乏しく、「眼に良いモノ」の効果は期待できません。
「視神経」にはそれなりに「血流」があります。「視神経」は「緑内障」発症の主座であり「血流」を介した治療も検討されています。が、残念ながら目立った成果は上がっていません。
「網膜」には多量の「血流」があります。「眼に良いモノ」が「網膜」に直接作用している可能性も高いと思います。が、現状では可能性止まりです。
「網膜」の材料は「ビタミンA」です。この「ビタミンA」はブルーベリーに高濃度に含まれています。ゆえに「ブルーベリー」が眼に良いのでは、と言われているのです。ただし、ブルーベリーの成分が直接「網膜」に届いているのか、確実に「網膜」が取り込んでいるのか、不明です。
「網膜」のその周りには「脈絡膜」という「血流の塊」のような組織があります。この組織は「黄斑変性」の原因になります。「眼に良いモノ」はこの組織に作用し、諸々の疾患の予防になっている可能性があります。
残るは「毛様体」です。

「毛様体」は「血流」が豊富な組織です。「眼に良いモノ」が作用している可能性が高いと思われます。
「毛様体」は「筋肉組織」です。筋肉ゆえに当然「筋肉痛」を発症、眼球内で唯一「疲労」を感じる部分です。まさに「肩凝り」のような症状になります。
対して「眼に良いモノ」の多くが「ビタミン」です。その理由はわかりませんが、経験的に言えば「疲労時」のビタミンは非常に効果的です。
「眼に良いモノ」の多くが、おそらく「毛様体」の「疲労回復」に寄与しているのでは、と思われます。結果「近見障害」の改善に寄与しているかもしれません。あくまでも可能性のみです。エビデンスはありません。
なお「ビタミン」が有効なのは “内服のみ” と考えています。点眼剤に含まれている「ビタミン」では不十分だと思われます。かつ「毛様体」に効率的良く作用するとは思えません。
「遠くの緑を見ると眼に良い」も同じ理屈です。

「眼に良い」というのは「毛様体に良い」という事かもしれません。
by o-ieye
| 2020-05-05 13:08
| 近視のススメ