2020年 05月 05日
第4章 その1 乱視はどれだけズレる?
|
さて、「近視と遠視」「朧視(老視)」のお話は散々してきました。実はもう1つあります。それは「乱視」です。
さて「乱視」とは。
レンズは基本、綺麗な「球形」をしており、通過した光は「一点」に集まります。ところが「乱視」ではレンズが「楕円形」になっていると考えてください。入ってくる方向により光の集まり方が違います。
この「楕円形」には「方向」があります。「楕円形」の長いところを基準とし、横向きなら「180度」縦向きなら「90度」さらには「45度」や「30度」といった斜め向きのものもあります。
一般的なのが横向き「180度」。これ「直乱視」と呼びます。
次に多いのが縦向き「90 度」。これを「倒乱視」と呼びます。
なお、斜め向きの乱視は一色単に「斜乱視」と呼びます。
「乱視」ではどのような見え方になるのか。光の方向により「近視の程度が違う」と考えてください。
180度である「直乱視」で考えてみます。縦方向の方が横方向よりも近視が強くなります。横方向なら「1.0」見えるのに対し、縦方向は「1.0」見えず、結果「縦にズレた」像としてみえます。
なお「倒乱視」では横方向「斜乱視」では斜めにズレた像になります。

なお、上図のごとく「縦横ズレ」ならびに「縦横書き」の組み合わせの違いにより、文章のイメージも変わってきます。
実際、ズレている距離はどれくらいか、直乱視で考えてみます。

横方向の度数が ±0.00、縦方向の度数が -1.00、の乱視。
横での5m視力は1.0ですが、縦ではおおよそ0.2となります。ランドルト環の隙間は1.0で 1.5mm、0.2 で 7.5mm、その差6mm。つまり、5m先では 6mm ほどズレていることになります。
距離が大きくなればなるほど「ズレ」は大きくなります。

乱視の方向により「自覚」が大きく変わります。一般的に「倒乱視」の方が疲れやすくなるようです。「直乱視」の縦ズレは「まぶた」によりある程度軽減できる事が、理由の一つと思われますが、実際のところはよく分かっていません。

乱視の矯正には「円柱レンズ」という特殊なモノを使用します。注意点は過度な度数を使用すると「直乱視」が「倒乱視」に、「倒乱視」が「直乱視」に変化してしまうので、注意を要します。
さて「乱視」とは。
この「楕円形」には「方向」があります。「楕円形」の長いところを基準とし、横向きなら「180度」縦向きなら「90度」さらには「45度」や「30度」といった斜め向きのものもあります。
一般的なのが横向き「180度」。これ「直乱視」と呼びます。
次に多いのが縦向き「90 度」。これを「倒乱視」と呼びます。
なお、斜め向きの乱視は一色単に「斜乱視」と呼びます。
「乱視」ではどのような見え方になるのか。光の方向により「近視の程度が違う」と考えてください。
なお「倒乱視」では横方向「斜乱視」では斜めにズレた像になります。

実際、ズレている距離はどれくらいか、直乱視で考えてみます。

横での5m視力は1.0ですが、縦ではおおよそ0.2となります。ランドルト環の隙間は1.0で 1.5mm、0.2 で 7.5mm、その差6mm。つまり、5m先では 6mm ほどズレていることになります。
距離が大きくなればなるほど「ズレ」は大きくなります。

「月」までの距離は38万キロです。この距離だと456kmほどのズレになります。月の直径が3500kmですので、その1/8ほど「ズレ」て見えることになります。距離が大きくなればなるほど「ズレ」は大きくなります。「月」はその最たるものかもしれません。
逆に手元 50cm なら、ズレは0.6mmにすぎません。乱視の方向により「自覚」が大きく変わります。一般的に「倒乱視」の方が疲れやすくなるようです。「直乱視」の縦ズレは「まぶた」によりある程度軽減できる事が、理由の一つと思われますが、実際のところはよく分かっていません。

by o-ieye
| 2020-05-05 13:21
| 近視のススメ