2020年 05月 05日
余談2 視力5.0
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「視力検査」は極めて単純です。基本は「 “C” みたいな記号の “切れ目” を当てる」のみ。そんな単純な検査ですが、実はきちんとした「ルール」があります。
まずは “5m”の距離で行うこと。
そして “C” みたいな記号を指標として使うこと。

“環” の各要素の比率は図1のように決まっています。


「視度」の逆数が「視力」の値になります。ただし 「視度」の単位は “度” の1/60 である “分” になります。「視度」が決まれば「切れ幅」決まります。ゆえに三者の関係は図3のようになります。

つまり「視力1.0」とは以下のように定義されます。
「5m先からランドルト環の切れ目 “1.5mm” が判別出来ること」
“1.5mm” のモノを列挙します
「パスタの直径」「五円玉の厚み」

「視力1.0」とは「5m先にある五円玉の厚みを認識できる視力」ということになります。それが実生活にどこまで有用かはさておきです。
アフリカサバンナで暮らす方々は “視力5.0” とかバラエティー等で言われていますが、 こういった「スーパー視力」はあり得るのでしょうか?
定義上はあり得ます。計算上、“視力5.0” の “切れ幅” は “0.3mm” 。この “切れ目” を「5m」の距離から判別できれば “視力5.0” になります。

なお理論上、5m 以外の距離での視力検査も可能です。
「視力」を決めるのは先ほどの “頂点の角度” です。ランドルト環の場所にはよりません。
例えば “1.0” のランドルト環を 25m先に置いたとします。距離が5倍になるので “頂点の角度” は 1/5、 “0.2分” になります。この際の視力は “5.0” になります。
“1.0” のランドルト環の幅はパスタ一本分、つまり25mプールの対面に置かれた一本のパスタ一が判別できれば 視力 “5.0” です。
住環境によっては必要な “視力” かとは思いますが、現在、日本国においては、あまり必要とされないかもしれません。
まずは “5m”の距離で行うこと。
そして “C” みたいな記号を指標として使うこと。
この指標には「ランドルト環」という立派な名前が付いています。スイスの眼科医 エドムント・ランドルトさんが考案。1909年に、国際眼科学会で国際的な標準指標として採用されました。つまり「ランドルト環」は100年の歴史がある由緒正しき “指標” なのです。

“環” の各要素の比率は図1のように決まっています。
この「ランドルト環」から「視力」が決まります。

切れ目を底辺 、モノを見ている網膜上の焦点を頂点とした “二等辺三角形” を仮想します。この頂点を「視度」と呼び、切れ幅の大きさにより変化します。

「視度」の逆数が「視力」の値になります。ただし 「視度」の単位は “度” の1/60 である “分” になります。「視度」が決まれば「切れ幅」決まります。ゆえに三者の関係は図3のようになります。

「5m先からランドルト環の切れ目 “1.5mm” が判別出来ること」
“1.5mm” のモノを列挙します
「パスタの直径」「五円玉の厚み」

アフリカサバンナで暮らす方々は “視力5.0” とかバラエティー等で言われていますが、 こういった「スーパー視力」はあり得るのでしょうか?
定義上はあり得ます。計算上、“視力5.0” の “切れ幅” は “0.3mm” 。この “切れ目” を「5m」の距離から判別できれば “視力5.0” になります。
ただ「距離」はあくまで「5m」です。網膜の「解像度」は良いかもしれませんが、「5m」より遠くが見えているかどうかはわかりません。。

「視力」を決めるのは先ほどの “頂点の角度” です。ランドルト環の場所にはよりません。
例えば “1.0” のランドルト環を 25m先に置いたとします。距離が5倍になるので “頂点の角度” は 1/5、 “0.2分” になります。この際の視力は “5.0” になります。
“1.0” のランドルト環の幅はパスタ一本分、つまり25mプールの対面に置かれた一本のパスタ一が判別できれば 視力 “5.0” です。
住環境によっては必要な “視力” かとは思いますが、現在、日本国においては、あまり必要とされないかもしれません。
by o-ieye
| 2020-05-05 13:50
| 近視のススメ