2012年 05月 22日
先週末、数日間休診させていただきました。ご迷惑をおかけいたしました。で、その間一体何をしていたのかと言いますと、下記のような状況です。一応「医療支援」です。

ウルトラトレイル・マウントフジ、略してUTMFという大会があります。
http://www.ultratrailmtfuji.com/
富士山の周りを一周。総距離156km、累積標高8500m、制限時間48時間、というあきらかに常識的ではないレース。その第一回大会が先週末開催されました。
で、僕もその大会に参加してきました!!と言いたいところなのですが、資格がないため参加できず、というより体力的に厳しい、ので半分の距離の部「STY(静岡 to 山梨)」に参加してました。半分といっても距離は82km、累積標高4000mではあるのですが。
ただ参加しただけではありません。「ランニングドクター」なる使命も背負っての参加です。
日医ジョガーズという団体があります。
http://www.jmja.or.jp/
ランニングを愛好する医師集団です。主たる活動はマラソン大会中の医療支援。自らもランナーとして走りつつ、負傷者、病人を発見した場合は直ちに競技を中断、ファーストコンタクトをとり救急隊員の到着を待つ、でメドがつけば再び競技開始、といった感じです。
というわけで写真のごとく「ドクター」ゼッケンなるものをつけての出走です。

19日(土)午前10時ちょうど、スタートは富士山の南、こどもの国です。ゴールの河口湖目指しての旅が始まります。
まずは富士山の南西、西富士中学校のエイドを目指します。白糸の滝付近です。基本下り基調のコース。ややガレた林道、送電線に沿ったシングルトレイルを駆け抜け駆け抜け午後2時頃到着。結構暑く下手すれば熱中症になってもおかしくない感じでした。医療支援の方は出番なし。ドクターゼッケンをみかけたランナーの方々から多数声をかけられました。
1時間ばかし休憩し次のステージは天子山地の縦走。このステージは本当にもう、なんといいますか、想像を絶するといいますか。普通のハイキングでも間違いなくキツいコース。どれだけキツいかというとまさに「這って」登るかつ下る感じ。しかも夜に突入ヘッドライトでの行動、などなど、まあ日常的にはありえない状況が広がっていました。脇道で眠っている人多数。医療支援的な立場からは、本来なら声をかけたいところですが、無理に起こしてもダメだし、なんせ全員に声なんぞかけられないし、いや、きっとこの人たちは疲れているだけだから大丈夫、というか周りを見渡すと寝ているのが当たり前、というわけで見て見ぬ振りで。もっとも眠りかけや、ややウトウトしているランナーの方には積極的に声をかけましたが。
まさに山あり谷ありのステージをこえ、次のエイドの本栖湖に辿り着いたのが夜中の2時。11時間ほどの日常ではまず考えられない世界。個人的には強烈な経験になりました。
ラストは27kmほど。かの青木ヶ原樹海の脇を通過。だんだんと夜が明けていきます。20日(日)午前8時半無事ゴールしました。ゴール直後の気分は「当直明け」。職業病と思われます。
結果は出走1011人 完走841人(完走率83.2%))で僕は607位でした。
もっとも順位なんぞあまり関係ありません。といいますか僕自身の完走が小さい事に思えるくらい、大会そのもの、ボランティアスタッフ、本レースであるUTMFのランナー、サポートしてくれた友人、知人が素晴らしかったのです。
医療支援の方ですが、基本出番はありませんでした。おそらく参加したランナーの「自己責任」力が強かったからだと思います。それぐらいの覚悟がないと出走できないレースですから。
でも、ドクターが走っている、ということでランナーのみなさんに安心感は与える事はできたのではないかと思っています。それはレース中のランナーのみなさんとの会話から感じた事です。
もちろん次はUTMFにチャレンジします。ただ、ボランティアやらランナーの私的サポート隊での参加も素晴らしい、とも思っています。
というわけで来年も変な時期に休診させていただくかもしれません。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
最後に写真を時間系列順に。






最後に、ゴールで出迎えていただいた、大会の実行委員長である世界的なトレイルランナー鏑木毅さんとのツーショットです。


ウルトラトレイル・マウントフジ、略してUTMFという大会があります。
http://www.ultratrailmtfuji.com/
富士山の周りを一周。総距離156km、累積標高8500m、制限時間48時間、というあきらかに常識的ではないレース。その第一回大会が先週末開催されました。
で、僕もその大会に参加してきました!!と言いたいところなのですが、資格がないため参加できず、というより体力的に厳しい、ので半分の距離の部「STY(静岡 to 山梨)」に参加してました。半分といっても距離は82km、累積標高4000mではあるのですが。
ただ参加しただけではありません。「ランニングドクター」なる使命も背負っての参加です。
日医ジョガーズという団体があります。
http://www.jmja.or.jp/
ランニングを愛好する医師集団です。主たる活動はマラソン大会中の医療支援。自らもランナーとして走りつつ、負傷者、病人を発見した場合は直ちに競技を中断、ファーストコンタクトをとり救急隊員の到着を待つ、でメドがつけば再び競技開始、といった感じです。
というわけで写真のごとく「ドクター」ゼッケンなるものをつけての出走です。

19日(土)午前10時ちょうど、スタートは富士山の南、こどもの国です。ゴールの河口湖目指しての旅が始まります。
まずは富士山の南西、西富士中学校のエイドを目指します。白糸の滝付近です。基本下り基調のコース。ややガレた林道、送電線に沿ったシングルトレイルを駆け抜け駆け抜け午後2時頃到着。結構暑く下手すれば熱中症になってもおかしくない感じでした。医療支援の方は出番なし。ドクターゼッケンをみかけたランナーの方々から多数声をかけられました。
1時間ばかし休憩し次のステージは天子山地の縦走。このステージは本当にもう、なんといいますか、想像を絶するといいますか。普通のハイキングでも間違いなくキツいコース。どれだけキツいかというとまさに「這って」登るかつ下る感じ。しかも夜に突入ヘッドライトでの行動、などなど、まあ日常的にはありえない状況が広がっていました。脇道で眠っている人多数。医療支援的な立場からは、本来なら声をかけたいところですが、無理に起こしてもダメだし、なんせ全員に声なんぞかけられないし、いや、きっとこの人たちは疲れているだけだから大丈夫、というか周りを見渡すと寝ているのが当たり前、というわけで見て見ぬ振りで。もっとも眠りかけや、ややウトウトしているランナーの方には積極的に声をかけましたが。
まさに山あり谷ありのステージをこえ、次のエイドの本栖湖に辿り着いたのが夜中の2時。11時間ほどの日常ではまず考えられない世界。個人的には強烈な経験になりました。
ラストは27kmほど。かの青木ヶ原樹海の脇を通過。だんだんと夜が明けていきます。20日(日)午前8時半無事ゴールしました。ゴール直後の気分は「当直明け」。職業病と思われます。
結果は出走1011人 完走841人(完走率83.2%))で僕は607位でした。
もっとも順位なんぞあまり関係ありません。といいますか僕自身の完走が小さい事に思えるくらい、大会そのもの、ボランティアスタッフ、本レースであるUTMFのランナー、サポートしてくれた友人、知人が素晴らしかったのです。
医療支援の方ですが、基本出番はありませんでした。おそらく参加したランナーの「自己責任」力が強かったからだと思います。それぐらいの覚悟がないと出走できないレースですから。
でも、ドクターが走っている、ということでランナーのみなさんに安心感は与える事はできたのではないかと思っています。それはレース中のランナーのみなさんとの会話から感じた事です。
もちろん次はUTMFにチャレンジします。ただ、ボランティアやらランナーの私的サポート隊での参加も素晴らしい、とも思っています。
というわけで来年も変な時期に休診させていただくかもしれません。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
最後に写真を時間系列順に。






最後に、ゴールで出迎えていただいた、大会の実行委員長である世界的なトレイルランナー鏑木毅さんとのツーショットです。

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by o-ieye
| 2012-05-22 09:22
| ランニング